【第375号】集大成

こんにちは。総務部長の山本です。

先週、都営駒沢球場にて本校野球部の第106回全国高等学校野球選手権大会東東京大会の初戦が行われました。幹部は、野球部最後の夏の大会を最後まで応援してから交代することが慣例となっております。それ故に、我々第七代の集大成として、様々なアイデアを練っておりました。吹奏楽が禁止されている駒沢球場で如何に観客の皆様方を盛り上げる事ができるか、どうすれば野球部員の方々の力になるような声援を届けられるのか考えた結果、声で吹奏楽を補うという新たな試みをすることになりました。他にも、前年度まで主に手書きだった選手名などを載せたボードを、視認性向上のために印刷した物に変更したり、観客の方々へ次はどういった応援をするのか大声で伝える係を置いたりし、より観客の方々へ発声や手拍子をしていただき易い形に変更いたしました。

当日、緊張している同輩の野球部員を見て、声援で緊張をほぐしたいと全力で思いました。しかし迎えた初回、司令からリーダー発動まで間が空いてしまい機を逃すなど、新たな係を置いた事、各係とリーダーとの連携手順を複雑にした事の弊害が如実に現れてしまいました。前者は自分でやって手本を見せる、後者は手順を簡略化することで対応し、回を経るごとに改善させていきましたが、準備不足を痛感いたしました。裏の守備で3点を取られ、何とか流れを変えたいと考えておりました。5回表、考案した新たな試みのリーダーを始めると、スタンドが盛り上がり本校が得点いたしまして、アイデアが形になり流れを作った事がとても誇らしかったです。6回に1点を追加して2-4とし、このまま一気に逆転と行きたいと思って応援しておりましたが一歩及ばず、7回裏に豊南高校の猛攻を受け、2-9でコールドとなってしまいました。

結果は、点差の離れた試合となりましたが、応援をしていてとても僅差に感じる緊迫した試合でした。我々の力不足で野球部を勝利に導く事ができず、大変申し訳なく、ただただ悔しいです。世間では部活から受験への切り替えが大事だと言われますが、受験に向けて切り替えるという事は私には難しいですので、この悔しさを胸に幹部交代まで、そして来たる大学受験まで精進して参りたいと決意いたします。